年々日本のワイナリー数は増え、地域・品種・製造方法だけでみても非常に選択肢が多くなってきました。ただ、選択肢が多すぎて何を選べばいいか分からないという方も多いのではないでしょうか。
今回は日本ワインに詳しい方も初心者の方も、しっかりとブドウの品種特性を感じることができ、純粋に日本ワインの「美味しさ」が分かる厳選5本をご紹介したいと思います。
ワインはブドウありき、ということで醸造家から見てもブドウの品種特性がよく表われているワインです。オンライン販売で買えるものもあるので、日本ワインの魅力を家族や友人に勧めるためのプレゼント利用としてもおすすめです。
おすすめ 日本の白ワイン
➀ 奥出雲ワイナリー ソーヴィニヨンブラン <島根県>

出典:「奥出雲葡萄園ソーヴィニヨンブラン」奥出雲葡萄酒公式オンライン販売サイト
URL: https://twilight-hill-1481.stores.jp/items/5de8a476b080e0064e7924c6
参考価格:2,640円(税込)
島根県の出雲大社から車で1時間ほどの、雲南エリアに位置するワイナリーです。豊かな自然に囲まれ、自然と人との共存を大事に丁寧に造られたワインが魅力です。
ソーヴィニヨンブランの特徴である清涼感ある酸が生かされた、瑞々しい1本です。すっきりした白ワインがお好きな方におすすめです。公式オンラインショップで購入することができ、贈答用にも対応しています。その他シードルや「家飲み・おつまみセット」なども販売しているとのことで、お酒の楽しみ方が広がりそうです。
➁ 安心院葡萄酒工房 アルバリーニョ <大分県>

出典:「安心院ワイン アルバリーニョ」安心院葡萄工房公式オンライン販売サイト
URL: https://www.ajimubudoushukoubou.com/shopdetail/000000000062/004/O/page1/price/
参考価格:3,209円(税込)
大分県宇佐市の安心院盆地に位置するワイナリーです。盆地は一日の寒暖差が激しく、ブドウ栽培には適した土地と言えます。ブドウの品質の高さをしっかりと感じる一本です。
伸びやかに広がる酸の中にも程よい苦みがあり、ブドウ本来の旨味が感じられるワインです。華やかな果実味が口いっぱいに広がるボリューム感ある一本なので、お食事とのマリアージュも楽しいです。近年日本でも栽培され注目を集めるアルバリーニョ。「海のワイン」とも呼ばれ特徴がはっきりしたブドウ品種なのでぜひ試してみて下さい。
おすすめ 日本のスパークリングワイン
③ YAMAZAKI WINERY スパークリング <北海道>

出典:「YAMAZAKI WINERY SPARKLING2016」YAMAZAKI WINERY公式サイト
URL: http://www.yamazaki-winery.co.jp/index.html
参考価格:4,400円(税込)
北海道中部にある三笠市の達布(たっぷ)という地域で4代に渡って農業を営んできた、栽培のプロが手掛けるワインです。「状況に応じて最高のワインを造る」ことを大事にし、無添加・無濾過・自然発酵に必ずしも固執しないという柔軟な考えの造り手です。その言葉通り、どのワインを飲んでもブドウ品種の特徴を反映した「美味しいワイン」です。
スパークリングワインは瓶内二次発酵というシャンパンと同じ製法で造られ、スッキリと辛口で仕上げられています。立ち上がる泡と香りが心地よく、良質なブドウと熟成から生まれる奥行きを感じます。
おすすめ 日本の赤ワイン
④ 井筒ワイン NACメルロー <長野県>

出典:「井筒ワイン NACメルロー2021」井筒ワイン公式オンライン販売サイト
URL: https://shop.izutsuwine.co.jp/products/13
参考価格:1,722円(税込)
長野県の一大ワイン産地である信州・桔梗ヶ原で1933年に創業され、以来地域に根ざしたワイン造りを行っているワイナリーです。いち早くメルローの栽培に取り組み国際的にも評価されるなど、塩尻が良質なメルローの産地として知られるきっかけにもなったワインを生み出しています。
NACメルローはブドウ品種本来の特徴を感じながらも2千円以下と大変コスパに優れた1本です。メルローらしい熟した果実の香りをしっかりと感じつつ、口当たりはとてもなめらかなワインです。和のお肉料理にも合わせやすいのもおすすめポイントです。
⑤ 宮本ヴィンヤード ヴィーニュ・シャンタント/ヴォロンテ <北海道>

出典:「ヴィーニュ・シャンタント/ヴォロンテ 2020」宮本ヴィンヤード公式サイト
参考価格:6,820円(税込)
YAMAZAKI WINERYと同じく北海道の三笠市で夫婦で営む小さなワイナリーです。丁寧かつ繊細な手仕事が魅力です。
品種はピノ・ノワールです。ジューシーな果実味がじわっと広がり、凛とした酸のピュアさを感じます。北海道だからこそ育つピノ・ノワールのポテンシャルが発揮されたワインだと思います。エチケットも素敵なので特別な日の一本やプレゼントとしてもふさわしいワインです。
希少かつ人気が高いので、宮本ヴィンヤード公式サイトで予約販売が開始されたタイミングでゲットするのがおすすめです。
以上、プレゼントにもおすすめの「美味しい日本ワイン5選」をご紹介してまいりましたが、いかがでしょうか?
全てのおすすめワインに共通しているのが「ブドウの品種特性を反映したきれいな造り」ということです。色んな日本ワインおすすめサイトがありますが、今回はワインを造る側である醸造家目線で選ばせていただきました。
ネットで購入できるのもあるので、気になったものがあればぜひ飲んでみてください。
WineGrower 麿直之(マロナオユキ)
2014年 外資系製薬会社のMRを辞めワイン醸造家としての道へ
北海道にあるワイナリーの立ち上げから携わり醸造責任者を務めながら冬の間は南半球で修行を積む。
世界最大のコンクール’DECANTER WORLD WINE AWARD2020’にて自身が醸造した赤ワインで金賞受賞。
2021年にはアメリカの権威あるプログラム’UC Davis Winemaking Certificate Program’を修了する。
現在は日本の新規ワイナリー立ち上げ支援や醸造サポートを行いつつ、自身のブランド【MARO Wines】を立ち上げ、北海道でワインを醸造・販売予定。
少量生産のため、自社ワインの進行状況や発売をお知らせするメルマガ会員を募集中。

WineGrower 麿直之(マロナオユキ)
2014年 外資系製薬会社のMRを辞めワイン醸造家としての道へ
北海道にあるワイナリーの立ち上げから携わり醸造責任者を務めながら冬の間は南半球で修行を積む。
世界最大のコンクール’DECANTER WORLD WINE AWARD2020’にて自身が醸造した赤ワインで金賞受賞。
2021年にはアメリカの権威あるプログラム’UC Davis Winemaking Certificate Program’を修了する。
現在は日本の新規ワイナリー立ち上げ支援や醸造サポートを行いつつ、自身のブランド【MARO Wines】を立ち上げ北海道でワインを醸造、2023年から販売。
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